韓国語勉強法

4色ボールペン韓国語パワーアップドリルが凄すぎる話

4色ボールペン(以下4BD)を使って学ぶ韓国語パワーアップドリル(初中級レベル)を購入し現在8割程度進みました。

やってみて自分の成長をかなり感じることができた1冊。

そこで今回はこのテキストの中身や使い方を詳しく紹介していきたいと思います。

4BD韓国語パワーアップドリルが気になってる

ハングルでみると意味が分かるのに聞くと全く聞き取れない

発音変化をなんとなくごまかして学習を進めてきてしまった

こんな方の参考書選びの参考になればと思います。

4色ボールペンを使って学ぶ韓国語パワーアップドリルとは?

韓国語を少しでも勉強したことのある人なら、「前田真彦」先生の名を耳にしたり目にしたりしたことがある人は多いと思います。

「ミレ韓国語学院」の代表の方で、このテキスト以外にも様々な著書をお持ちの韓国語業界では超超有名な先生です。

4BD韓国語パワーアップドリルの概要

その名の通り1本で4色使えるボールペンを使って、パダスギ(書き取り)をしていくものです。同じ音声を4回聞き、そのたびに新たに聞き取れた音を違う色で書き足していきます。その後回答を確認してシャドーイングや音読をしていく練習法で進めていきます。

ちなみに4回聞いても聞き取れないことも多く、さらに繰り返し聞きたくなるのですが、「知らない単語は何回聞いてもわからない」ので、4回聞いたら答えを確認してくこのやり方は理にかなっていると感じます。

ステップ1からステップ3まであり、徐々に力がつくように構成されています。

ステップ1

ステップ1は基礎トレーニングとして、1,2行の負荷の軽い文でのトレーニングです。

11個の題材が準備されています。

地下鉄やデパートでの案内放送やニュースの内容も出ます。

たった1文なのに、あまりに聞き取れない自分に少しへこむかもしれません。

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私は初めから連音化にやられてしまったわ~

1回聞くたびに色の違うボールペンで聞き取れた単語を書き足していきます。4回聞き終えたら答え合わせ。回数を重ねていくと、自分が間違いやすいところがだんだんと見えてきます。

答え合わせの後はシャドーイングと音読です。それぞれ5回ずつおこないますが、チェックを入れる欄がついているので、☑を入れるたびに達成感を味わうことができます

ステップ2

ステップ2はステップ1の内容に加えて、スラッシュリーディングとクイックレスポンスというタスクが加わります。文章は2,3行へと少し長くなります。9個の題材が準備されています。

1文を自然な場所で区切ったところにスラッシュが置いてあり、このスラッシュの塊ごとに一気にシャドーイングするのがスラッシュリーディングです。ニュースなどでアナウンサーが息継ぎをする箇所ごとにまとめて読むイメージでしょうか。

クイックレスポンスは単語学習になります。韓→日、日→韓を瞬間的に訳すことができるように練習していきます。毎回文の中で重要な単語8個前後を取り上げています。

ステップ3

ステップ3は文章も長くなりますが基本的にはステップ2と同じタスクになります。たっぷりと20個も題材が準備されていてやり応えも十分な量です。

そして余裕がある方は50回音読も始めていきます。

というか、この50回音読がものすごく効果があるので、余裕がある人もない人も絶対やるべきです!詳しくは後程解説しますね。

4BD韓国語パワーアップドリルの具体的な使い方

ではここからはさらに詳しく使い方を紹介していきます!

まず初めにスマホに音声をダウンロードします。

その後指定されたファイルを開き書き取りを開始していきます。

書き取り

4回聞く中で、「あ、つづり違ってた」など修正が絶対に出てくるので、ノートに書く際には余裕をもって書くとよいです。

汚い字で申し訳ありません。ですが、ここはきれいに書いてまとめるというより、スピードに遅れずに書くのが重要ですので、字の綺麗さは求めなくてOKです!

このように2回目、3回目と聞くたびに色を変えて書いていきます。

最後に答え合わせをし、私は赤のボールペンで正解文を書いていきました。

これ作業を繰り返していくと、私の場合「ㅁ,ㄴ,ㅇ」などのパッチムの違いや、「ㅊ」と「ㅈ」、「ㅓ」と「ㅗ」などの違いを聞き取る力の弱いことが続けていくうちにわかってきました。

そうなると次に新しい文を聞いたときに、「소に聞こえるけどもしかしたら서かも?」という予測がつくようになり、次に音声を聞くときにはそこに注力して聞いてみる。ということができるようになってきました。

シャドーイング

正解が分かったところで、なぜ自分が理解できなかったのかを分析します。

①知らない単語だったのか

②連音化が聞き取れなかったのか

③スピードについていけなかったのか

このように原因を推測することで自分に足りない勉強が見えてきます。

単語を知らない場合はここで別にまとめるなりして覚えるように努めましょう。

シャドーイングする際には、抑揚やアクセントに印をつけながらやるのがおすすめです。この後にやる音読の時にもこの印が役に立ちます。

スピードが速くてどうしてもうまく発音できない部分は、音声を止めてゆっくりそのフレーズを練習していきます。スムーズに言えるようになったらまたシャドーイングを開始します。

音読

シャドーイングが終わったら今度は音読です。

先ほどシャドーイングで流ちょうに発音できていたはずなのに、音読でいざ自分の声だけで発音してみると全くスムーズにできない自分に驚きます。

実際には5回音読することになっていますが、5回だとまだ「たどたどしい感じ」がするかと思います。

そこでおすすめなのが付録として付いている50回音読シートの活用です!

ステップ1と2は短い文章ですがステップ3からはある程度のまとまった文章になってきます。5回の音読だけではスムーズに読むことは難しいと思います。

この50回音読シートを使って、毎日10回位ずつ練習していくと、30回目あたりから急に流ちょうに発音することができるようになってきます。これには本当にびっくりしました。

どんなに難しい単語が入っていても、30回ほど繰り返すと滑らかに言えるようになるんです!そこからはもう気持ちよくなってきて、ナレーターになったつもりでいかに躓かずにきれいに読むかに集中して取り組んでいる自分がいます。

最後の10回ほどになると、もう韓国語の文章を見ずに日本語訳を見ながら言うことができるようになります。すごい!

4BD韓国語パワーアップドリルの良かった点、イマイチな点

私は上記に紹介した方法で学習を進めていき、現在ステップ3の題材を5個残す程度となりました。約8割ほど使用してみての感想をお話ししたいと思います。

4BDパワーアップドリルの良かった点

やってみて「すごいな」「へえ~」など感じた点がいくつかありました。

①題材の量がたっぷり

テキスト自体は結構薄めですが、やってみると一つ一つの題材が非常によく作られているなと感心しました。ほかの教材にありがちなサラ~と進む感じではなく、ガムを噛んでいるような感覚といいますか、じっくり足踏みしながら進めていける実感があります。

ステップ1の題材をこなしている時から「これをステップ3までこなしたらめっちゃ実力つくやん!」と感じさせるパワーがあります。

②内容が面白い

ニュースや館内放送などが多いのですが、「次はどんな話だろう?」とついつい先に進みたくなる感覚があります。題材選びにとても時間をかけているなと思います。

③やるべきことが明確

使い方がはっきりしているので、シャドーイングやったら☑、音読するたびに☑と迷わず考えずに黙々とこなせるところが気に入りました。どうぞ好きなようにお使いください的なテキストが好きな方には向かないかもしれませんが、あまりに自由度が高いとかえって使いこなせないという方には非常におすすめです。

④聞き取れない理由について深堀り出来る

知っている単語でも連音化されると聞き取れなかったり、そもそも自分には単語力が不足していることを痛いほど気づかせてくれます。

連音化のルールについても「流音化」「鼻音化」「その他の発音変化」などについて集中して取り上げているので、弱い部分を繰り返し学習することに長けています。

4BDパワーアップドリルのイマイチだった点

とても優秀なテキストではありますが、使用してみてもっとこうだったらなと思うところもあります。

①シャドーイングと音読の順序

これは完全に個人の感想なのですが、書き取りを終えた後に自分で音読してみてからシャドーイングに臨んだ方が負担が軽く感じました。うまく発音できない部分があるのにシャドーイングしてそこでスピードについていけなくなることも多く、ストレスを感じました。

まあ、そこは勝手に順序を反対にすればよいだけなので、私は先に音読をやっています。知らない単語やフレーズを意識して発音できるようにしてから、シャドーイングをするとストレスなく取り組むことができています。

②応用編が欲しい

ほかのテキストにも言えることかもしれませんが、テキストに付属されている音声は雑音のない静かな環境できれいな発音で録音されていますよね。せっかく音声を聞き取る勉強をしているので、上級編としてカフェや雑踏の中での会話編や一般人の音声(人によって多少癖がありますよね)編があると面白いと感じました。

4BD韓国語パワーアップドリルがおすすめの人!

今まで様々なテキストを使って韓国語を勉強してきましたが、その中でも本当に実力が伸びたと自信をもって言えるテキストがこの「4BD韓国語パワーアップドリル」です!

独学で韓国語の伸びに悩んでいる人

韓国語の聞き取り技能を伸ばしたい人

目に見える形で成果が欲しい人

やるべきタスクが決まっている方が進めやすい人

これらに当てはまる方にはぜひ使ってみて欲しいです!

4BD韓国語パワーアップドリルのレビューまとめ!

いかがでしたでしょうか?

本屋で手に取っても「実際にやれるかな~」と迷っている方も多いと思います。今回は実際に使ってみての感想や使い方についてご紹介しました。

これを半分こなす頃には、韓ドラで聞き取れるセリフが増え内容理解がだいぶ成長した実感がありました。「4BD韓国語パワーアップドリルのおかげだ!」と疑いなく感じられたテキストです。

皆さんのテキスト選びの参考になれたら嬉しいです!

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